Windows10 用語辞典

Windows 10のキーワードをわかりやすく解説するまとめ辞典です。

これだけは知っておきたい! Windows10 最重要キーワードの解説:
Cortana(音声認識) / Edge(ブラウザ) / Windows Hello(指紋・生体認証)
Xboxアプリ / Continuum / ユニバーサルアプリ / 無料アップグレード制度
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Windows10の「ユニバーサルアプリ」(UWPアプリ)とは,全デバイスで共通のアプリが動作すること


 Windows10 ユニバーサルアプリ(universal apps for Windows 10)とは,PCやスマホタブレット・ゲーム機などの複数のデバイス上で,1つの共通のアプリが動作すること。「クロスプラットフォーム」されたアプリのことである。このようなアプリを動かすためのOS側の仕組みのことを,ユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)という。
 このようなアプリがあれば,あるデバイス上ではアプリが動くのに,別のデバイスではアプリが動かない,といった事態を避けることができる。たとえば,あるアプリがスマホ上では動くのに,PCやタブレット上では使えない,という不便さを味わうことが無くなる。これにより,ユーザは多種多様なデバイスをシームレスに利用できるようになり,利便性が向上する。
 「IoT(モノのインターネット)」の爆発的な発展に伴い,さまざまな大きさや性能のデバイスが身の回りにあふれるようになった。Windows 10ユニバーサルアプリは,IoT時代に対応したアプリの動作および開発・配布の形態であると言える。
 なお,個々のアプリだけでなく,OSそのもののUIが多様なデバイスに対応して自動的に適応する仕組みは「Continuum(コンティニュアム)」と呼ばれ,Windows 10 の新目玉機能の一つ。
 関連語として「ユニバーサルWindowsプラットフォーム」および「Continuum」を参照。
 ユニバーサルアプリを作るための開発技術としては「WinJS」「Project Astoria」「Project Islandwood」を参照。
 また,アプリの配布方法として「サイドローディング」を参照。

要約:

・PCやスマホやゲーム機などの全デバイスで,アプリが共通化できること。

クロスプラットフォーム化されたアプリのこと。

・電話機(=スマホWindows Phone),タブレット,PC,Xbox
 および組み込み機器のRaspberry PIなどに対応。

・アプリのレベルで全デバイスに対応するのがこの「Windows10 ユニバーサルアプリ」であり,一方,OSのレベルで全デバイスに対応するのがContinuum。

・Universal Windows Platform Apps(UWPアプリ),WUPアプリなどの呼び方がある。

技術的な注目ポイント:

・プラットフォームが複数でも,バイナリは1つでよい。(※かなりすごい事)

Windows 10が「IoT(モノのインターネット)」に対応するための要。

Windowsストアが今後,盛り上がってゆくためのキーでもある。

・従来のMSI形式と異なり,ユニバーサルアプリのファイル形式は「APPX形式」。

Windows 8時代との違い

・ユニバーサルアプリの概念自体は,Windows 8の時代から存在していた。

・しかしWindows10のユニバーサルアプリは,
 Windows 8 時代の旧「ユニバーサルアプリ」とは異なる。

Windows8の時代は,単なる部分的なコード共有のことを指していた。
 一方Windows10では,アプリのバイナリ全体が1つで済む。

・Windows10のユニバーサルアプリは,フルスクリーンモードではなく
 デスクトップモードがデフォルトになる。

Windows 10ユニバーサルアプリのことを,単に「Windowsアプリ」とも呼ぶ。

参考資料:

Windows 10 のユニバーサル アプリ プラットフォームのご紹介 | Windows Blog for Japan
https://blogs.windows.com/japan/2015/...

  • Windows 10 は,Windows プラットフォームの統合を目標としてきた私たちの取り組みの完成形であり、統合された 1 つの Windows コアで実行されています。
  • この統合により、ポケットの中のスマートフォン、かばんに入れたタブレットやノート PC、オフィスのデスクトップ PC、リビングの Xbox といったあらゆる Windows デバイスで、同じアプリを実行することが可能になります。


ユニバーサル Windows アプリの構築 - Windows app development
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/libr...

  • Windows 10 のすべてのデバイスで実行できるアプリを構築し、どのデバイスを使っても正しく表示されるようにページを設計します。
  • アプリの実行は、Windows 10 が動作する電話やデスクトップ、または Xbox で行います。
    • このとき使われるのは、同じバイナリであることに注目してください。Windows 10 コアの導入により、1 つのバイナリを使うだけですべてのプラットフォームに対応することができます。
  • Windows ユニバーサル アプリで実現できること理解するには、MS公式の「Windows ユニバーサル アプリのガイドに関するページ」をご覧ください。


【速報】 MWC2015 で発表された "the Windows 10 universal app platform" ~ 1バイナリのユニバーサル Windows アプリが作成可能に❢: biac の それさえもおそらくは幸せな日々@nifty
http://bluewatersoft.cocolog-nifty.co...

  • the Windows 10 universal app platform = 1 アプリ、1 プロジェクト、1 バイナリ、そして 1 ストア。
  • ざっくり言えば、「共有プロジェクト抜きで、ユニバーサル Windows アプリが作れる❢」 「ついに、ようやく、1バイナリで PC / phone / Xbox etc. で動くようになった!!」


Windows10・スマホXbox One・IoTなどで同じ1つのアプリがそのまま動く壮大な「One Windows」プラットフォーム構想の戦略と実態とは? - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20150303-mic...

  • Microsoftは、Windows 10で実装を予定している「ユニバーサルアプリ」の概要をバルセロナで開催中のMobile World Congressで発表しました。
  • ユニバーサルアプリは, PCやスマートフォンはもちろん、Xbox Oneのようなゲーム機、さらにRaspberry Pi 2などの複数のプラットフォーム上で共通で使えるアプリの開発を可能にするもので、将来の「モノのインターネット(IoT)」までをも含む大きな構想のコアとなっています。


Visual Studio上でユニバーサルアプリ開発を可能にするWindows 10 SDK
http://www.infoq.com/jp/news/2015/04/...

  • 注目すべきなのは,PC,携帯電話,XBOXなどのあらゆるデバイス上で,修正することなく動作するWindows用ユニバーサルアプリが開発可能なことだ。
  • デバイスの要件はただひとつ,Windows 10が動作すること。


【イベントレポート】えっ、Android APKがそのまま動く? Build 2015で分かったWindows 10あれこれ - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/ne...

  • 今後のWindowsは、1つのコアと1つのストアでアプリを提供する。その礎となるのがユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)だ。
    • このプラットフォーム用に開発されたアプリは、デスクトップアプリであっても、Webアプリであっても何もかも全てを単一のストアで全世界に配布できるようになる。さらには、音楽も、TVや映画といったコンテンツもあらゆるものが単一のストアで配布される。あらゆるものがワンストップで済む。  
    • 具体的な方法としては、これまでMSI形式だったアプリをappx形式にしてストアに置くことになる。また、Windows Phoneのプラットフォームでは、小さなサブシステムを用意して、既にあるAndroidアプリをAPKのまま動かす仕組みまで紹介されている。


ユニバーサルアプリのデフォルトはデスクトップモードなので,
普通のユーザが使う分には,単なるデスクトップアプリと区別がつかない。

Windows 10カウントダウン】ユニバーサルウィンドウズプラットフォームが目指す将来 ~最新ビルドでOfficeを使う - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/co...

  • Windows 8.x におけるアプリケーションは、
    • 従来のWindowsと互換性を持つWin32デスクトップアプリと、
    • Windows 8.x専用のいわゆるWinRTアプリ(モダンアプリ)の2種類があった。
  • Windows 10でのメインストリームは、このうちモダンアプリが, WUPアプリ(ユニバーサルアプリ)に置き換わる。
    • ユニバーサルアプリは、2~3年後には10億台に達するというあらゆるWindows 10デバイスで動く。
  • ユニバーサルアプリは、普通のユーザーが使う分には, デスクトップアプリと区別がつかない。
  • すべてのアプリは単一のストアで販売されるようになる。
    • これまでは、パッケージやウェブサイトなどで個別に配布されていたフリーアプリ、有料アプリだが、それらはストアを介しての入手になる。
    • ストアで配布されるアプリは、Microsoftのチェックを通ったものだけなので、入手する側としてはある程度の安心を担保できる。


Windows 10のユニバーサルアプリへ高まる期待、だが…… (TechTargetジャパン) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=201...

  • クロスプラットフォームアプリ構想。
  • IT部門にとっては、プログラミングモデルに大きな変更がある。Windows 10はユニバーサルアプリと呼ばれる新しいアプリケーションプラットフォームを提供する。
  • Windows 8 Storeアプリの技術はWindows 10でも維持されるが、重大な変更がある。
    • まず第1に、Windows 10のユニバーサルアプリは, デスクトップウィンドウがデフォルトになっていて、デスクトップユーザーがシームレスに利用できる。フルスクリーンモードも引き続きサポートされ、アプリを最大化するかタブレットモードを有効にすれば利用できる。


ユニバーサルアプリのことを単に「Windowsアプリ」とも呼ぶのだが,
この呼び方には若干の注意が必要。

特集:次期Visual Studioの全貌を探る:徹底予習! Windows 10のユニバーサルアプリ開発 (2/6) - @IT
http://www.atmarkit.co.jp/ait/article...

  • Windows 10では、デバイスに依存しない普遍的なアプリ(=ユニバーサルアプリ)を作成できる。
    • PC/モバイル/XboxからIoTまで複数のデバイスが一つのアプリプラットフォーム上に載っており、一つのアプリが複数のデバイスで動作する。
    • Windows 10用のユニバーサルアプリは、ただ一つのバイナリが複数のデバイスで動作するという、まさしくユニバーサルなアプリなのである。Extension SDKに含まれるAPIはデバイス依存であるが、デバイスに関係なくコンパイルできる。
  • 呼び方:
    • Windows 10用のユニバーサルアプリ」(universal apps for Windows 10)
    • Windows 10のユニバーサルアプリ」(Windows 10 universal apps)などと呼ばれる。
    • 略して「Windows 10ユニバーサルアプリ」
  • Windowsユニバーサルアプリ」ともいう。
    • ただし,このように呼ぶと、Windows 8.x/Windows Phone 8.1向けのユニバーサルWindowsアプリと区別が付きにくくなるので注意。


特集:次期Visual Studioの全貌を探る:徹底予習! Windows 10のユニバーサルアプリ開発 (1/6) - @IT
http://www.atmarkit.co.jp/ait/article...

  • Windowsのユニバーサルアプリプラットフォーム上に構築されたアプリを,Windowsアプリと呼ぶ。
  • 従来のWindowsフォームやWPFなどのアプリは何と呼ぶか? 「Windowsデスクトップアプリ」である。
    • Windowsアプリ」と「Windowsデスクトップアプリ」、呼び方がとても紛らわしい。
    • なにしろ、Windows 10での「Windowsアプリ」はデスクトップ上のウィンドウとしても動作するので。
    • マイクロソフトの文書に「Windowsアプリ」と出てきたら、それはWindowsストアアプリのことかもしれないし、そうでないかもしれない。
  • Windowsアプリ」は、セキュリティにこだわったアプリケーションプラットフォーム
    • エンドユーザーに安心と安全を届けるなら「Windowsアプリ」、自由と自己責任を与えるなら「Windowsデスクトップアプリ」を選べばよいということだ。


Windows 8の時代の「ユニバーサルアプリ」は,バイナリの完全な共通化はできず,コードの一部を共有するだけだった。

Windows 10ではその点が改良され,共通化の度合いが高まり完全化した。

Universal Windows Apps(ユニバーサルアプリ)とは? コードを共有しよう - Build Insider
http://www.buildinsider.net/mobile/un...

  • ユニバーサルアプリは、XAMLC#Visual BasicC++)やHTML/CSS(WinJS)などのUIコードとビジネスロジックを、各プラットフォーム向けの全アプリで共有しながら開発できる機能だ
  • 全プラットフォーム共通のアプリを作るわけではなく、あくまで全プラットフォーム間の「コード共有」であることに注意してほしい。
  • ※これはWindows 8時代の話。


鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:Windows 10の「ユニバーサルアプリ」でWindowsストアは巻き返すか? (1/3) - ITmedia PC USER
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/artic...

  • Windows 8/8.1のWindowsストアは, 競合と比べて盛り上がりに欠けていた。
    • Windows 10世代では「ユニバーサルアプリ」によって巻き返すかもしれない。
  • PCでもスマートフォンでもタブレットでも、あらゆるデバイスで共通のアプリが動く。
    • このような目標のもとにMicrosoftWindows 8.1から導入した「ユニバーサルアプリ(Universal App)」は、「Windows 10」で新たな段階に達しようとしている。
  • Microsoftでは、過去にOSプラットフォームごとにばらばらだった実行環境を統一し、さらにAPIレベルでの共通化を進め、分散していたアプリストアを単一化すべく開発。
  • Windows 10に導入された新しい仕組みで、プラットフォームごとの違いを吸収し、1つのアプリで動作環境ごとに最適化されたUIを提供するのが「Adaptive UX」だ。


Windows 10では,ユニバーサルアプリの開発方法として,
他のプラットフォーム向けのアプリを流用するなどの選択肢が加わっている。

ASCII.jp:Windows 10は、iOSAndroidアプリをユニバーサルアプリに移植できる!|ここが変わったWindows 10
http://ascii.jp/elem/000/001/005/1005...

  • サンフランシスコで開催された「Build 2015」イベントで、Windows 10に関するニュースがいくつも飛び出てきた。
  • ユニバーサルアプリを採用することで、1つのアプリをすべての端末で利用できるようにする。
  • 興味深いのはWindows 10のユニバーサルアプリを開発する際、4つの方法を用意した点。
    • (1) .NETに加えてWin32のアプリもストアアプリに登録できる。
    • (2)ブラウザーで動作していたウェブサービスをパッケージングしてアプリ化することも可能。
    • (3)驚いたのが、Androidアプリをコードを流用することで、Windows 10で利用できるようになったこと。
    • (4)また「Objective C」への対応。マイクロソフトのソフト開発統合環境「Visual Studio」でiOSアプリを読み込み、Windowsのユニバーサルアプリに作り替えられる。